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アッツ島は、全島がアリューシャンの他の島々と同様、火山岩から成り、河口にある僅かの平地を除けば、 大部分が氷蝕に凍えついた嶮しい岩山と崖、それがベッタリと白雪に包まれて幾重にも重なり会い、 静まり返った姿はまるで悪魔のような形相です。 しかし、平地には良く見ると焦茶色や緑の蘚苔類が一面に密生し、ところどころ、猫柳のような一寸した潅木なども 交じって、それが白銀色の雪の中に點綴した姿は、なかなか美しいとさえ云える眺めでした。 それから霧、・・・・北洋特有の濃い、乳を流したような濃霧が、四六時中、海岸から山裾、谿間一帯に たち込めてゐます。 思えば、上陸以来1年間、わが山崎部隊2千数百の将兵は、こうした雪と氷に鎖された絶海の孤島で、 絶え間ない敵機の 来襲に抗して、毅然として北邊守備の重責に任じてゐたのであります。 アッツ島血戦 鬼頭 鍋三郎筆より抜粋 |
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アッツ島関連URL アッツ島 写真 アッツ島━Wikipedia アッツ島 玉砕戦 鳥飼 行博研究室 アッツ島の戦い アッツ島 原口 信雄日記 |
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藤田 嗣治 謹晝 関連URL |
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